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9100形

千葉ニュータウン鉄道が保有する車両の中で最大勢力(と言っても3本ですが)を誇るのが9100形です。独特の前面形状や車内構成など、乗り入れ各社で最も個性的な車両と言えます。


運転席窓下に設けられた前照灯や、独立して設置されている英語の行先表示機など日本の鉄道車両ではあまり見かけない仕様です。なお前面表示器はフルカラーLEDに、前照灯もLEDタイプに換装されています。


車内は灰色を基調としてJR東日本の209系を彷彿とさせますが、床面中央が青色で座席モケットが赤色なので薄暗さは感じません。なお座席モケットはかつて淡い青色だったそうです。


座席は9800形にそっくりで、袖仕切りは小さく座席間に握り棒はありません。窓枠のうち中央の柱のみ黒色で、外から見ると連続窓風となっています。


車端部はクロスシートとロングシートがあり、それぞれに2タイプの座席配置があるので合計4パターンの仕様が存在します。こちらは機器箱のあるロングシートです。貫通扉は床面から連続するように青系となっています。


妻面に機器箱が存在するので、座席は5人掛けとなっています。ドア横のスペースが広めとなっています。


機器箱の無いロングシートはシンプルな見た目です。6人掛けに増えているのでドア横スペースが狭くなっています。こちらは優先席なので座席モケットは濃い青色ですが、かつては淡い緑色だったそうです。


中間車のうち2~4号車は印旛日本医大方、5~7号車は羽田空港方の車端部がクロスシートとなっています。ボックス席ではなく先頭車方向を向いたクロスシートという点が特徴です。


ボックス席とは違い対面の乗客に気を使う事が無いので快適です。座り心地は良好でシートピッチも必要十分に確保されています。ドア横のスペースも広いのでラッシュ時の混雑にも対応出来そうです。


例外的に3・6号車は座席配置が異なります。左右で座席の設置位置が異なっていますが、他にも様々な特徴があります。


左側は他車と同様のクロスシートですが、右側はボックス席となっています。座席位置を手前にずらしてボックス席に変更したのは、妻面にスペースを捻出するためです。


アクリル板で遮られた狭いスペースには公衆電話スペースが設けられていました。利用が少なかったためか数年程度で撤去されたそうです。通勤型車両に設置されたケースは非常に珍しいのではないでしょうか。


ドア窓は形状を工夫して連続窓風となっています。細かい部分までこだわった仕様の車両ですが、3本のみと少数な事に加えて北総所属の車両と共通運用なので遭遇率は低めです。

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