真岡鉄道 SLもおか号

真岡鉄道で運行されている看板列車がSLもおか号です。66号機はC12形の中で動態保存されている国内唯一の個体です。訪問時は期間限定でナンバープレートが赤色のものを装着していました。機関車の製造から88年を記念したものだそうで、人間の米寿の祝いを模したイベントのようです。

客車は50系の3両編成です。復路の下館行きではオハが最後尾となります。もちろん貫通扉は施錠されていますが、このようなシンプルな後部を拝めるのも貴重と言えます。

外観は茶色に赤帯を巻いた旧型客車風となっています。側面のサボと併せていい雰囲気です。

客車の車内はクリスマス仕様の装飾が施されていました。デッキ付近がロングシートで、それ以外はボックス席となっているThe国鉄型といった雰囲気の内装です。現存する50系客車の中でも限りなく原型に近い姿を残す希少な車両です。

ボックス席はシートピッチ狭めで、窓枠下にテーブルは設置されていません。国鉄型車両でお馴染みの手すりを備えています。

デッキとの仕切りは通勤ラッシュに対応するためか両開きとなっています。貫通路を挟んで両脇の区画は車掌室です。