湘南モノレール 5000系

大船から江ノ島までを結ぶ懸垂式鉄道が湘南モノレールです。かつては地味な存在でしたが、ICカード乗車券の対応やQRコード決済「PayPay」に日本の鉄道会社で初めて対応するなど積極的な展開を行っています。観光地である江ノ島からのショートカット手段として宣伝を行っている湘南モノレールで2019年現在運用されている車両が5000系です。

懸垂式という事で連結器が車体上方に設置されている点が特徴的です。かつて湘南モノレールのラインカラーと言えば赤でしたが、5000系では各編成で異なるカラーリングを採用しています。この第7編成は黒帯となっています。日本の鉄道車両で黒帯を巻いているのは珍しいのではないでしょうか？

車内は全席クロスシートになっています。乗車時間15分未満の短距離路線にクロスシートを採用したのは、ロングシートで足を投げ出して通路を塞がれないようにするためか、それとも観光利用を考慮したのか、詳細は不明です。

座席は同じ形状のものをボックス形に並べただけという簡素な構成です。肘掛けは設けられていません。背ずりは傾斜が付いていて座り心地良好です。窓が熱線吸収ガラスになっているのでカーテンはありません。

車端部には妻面を向く形で一人掛け席が設けられています。貫通路は設けられていますが一般客は通行禁止です。これは分岐器通過時に前後の車体が大きくズレて通行が危険な為です。なお車掌は通行するので幌は連結されています。