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SLかわね路号

大井川鉄道の名を全国に知らしめているのは、このSL列車のおかげと言っても過言ではありません。大井川鐵道は一部期間を除いてほぼ一年中SL列車を運転している鉄道会社で、その運転日数は平日も含めて300日以上で日本一です。2018年現在は3車種4両の蒸気機関車が現役で活躍しています。


今回乗車した際の牽引機はC56形44号機です。1941年まで北海道で活躍した後に戦時供出でタイへ渡り活躍。1979年に日本へ戻り大井川鉄道に入線した経歴を持っています。


客車はご覧の通り遥か昔にタイムスリップしたかのような空間が広がっています。木の壁面と床面がノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。


木目調ではなく本物の木材を使用していますので、触った感触が優しいです。テーブルなどは無く弁当などを食べる際に少々不便ではありますが、そんな事気にならないくらい車内の雰囲気に癒されます。私は一人で予約しましたがボックス一つ割り当てられました。1~4人の場合人数に関係なく1つのボックスが割り当てられるようです。おかげで相席を気にせずゆったり旧型客車の旅を楽しめました。


荷棚は本物の網を使用したものです。あまり大きな荷物は乗りませんので金谷駅などのコインロッカーに預ける事をお勧めします。


窓下にはかつての国鉄の名残が残されていました。もちろん現在は禁煙です。


デッキとの仕切戸にはすりガラスで三等の文字が書かれています。座席は決して座り心地は良いとは言えませんが、そんな事は問題になりません。ゆったりとした速度で優しく揺られながら静岡らしい茶畑を眺めながらの汽車旅…細かい事はどうでもよくなります。ただただ幸せな時間がゆっくり流れていきます。


他の車両を覗いてみると、やや近代的な車両も連結されていました。外観はどの車両も大きく変わり無かったので、内装でここまで違いがあるのに驚きました。どうやら私の乗った車両の方が当たりだったかもしれません。失礼ながらちょっと嬉しくなってしまいました。


足元の暖房装置の張り出しが少ない、窓下にテーブルが設けられている等の差異が見られました。

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