2100系 スノーモンキー
JR東日本の成田エクスプレスで活躍していた253系を譲渡されて登場したのが2100系です。2本譲渡されて1本は画像の通り塗装を変更しています。
特長的なグリーン個室はそのまま残されていて、1室1000円で利用する事が出来ます。利用人数に関わらず個室1室での販売なので私は一人で貸し切り利用しました。
個室内はソファのような座席が前後に配置されています。中央にはテーブルがあり、グループ利用には便利かと思います。窓が小さいのが残念ですが、これは一般席でも同じなので仕方ありません。
ゆったりとした座席の座り心地は抜群で、湯田中~長野の乗車では物足りなく感じるほどです。かつて異常に高いグリーン個室料金を徴収していたのですから当然と言われるとそれまでですが。
座席の頭上には飛行機のようなハットラックが設けられています。空港利用客の荷物をこの小さなハットラックに収められると思ったのか、設計担当者を問い詰めたいです。一応個室の扉の近くに荷物の置ける隙間はありますが。
個室のドアは引き戸になっています。その両側の壁にある窓は調光ガラスになっていて、スイッチを入れるとすりガラスのようになって個室内が見えなくなります。ただしドアについている窓は防犯上の理由なのか普通のガラスなので、完全な密室にはなりません。画像では右側のガラスだけスイッチを入れています。
さぁ、これがかつてA特急料金を徴収していた空港連絡列車の車内です!まさかの集団見合い配置!これはひどいです。かつてはボックス配置でしたが、さすがに苦情があったのか集団見合い配置に改められました。収容力皆無のハットラックがこちらにも設けられています。おかげで余計車内が狭く感じるような…。
元々ボックス配置だった座席の向きを変えただけなので、リクライニングという便利機能はありません。申し訳程度に追加された背面テーブルが余計虚しく見えます。ただ座席自体は傾斜が付いてるのでリクライニングが無くてもある程度は快適です。足元が広いのは嬉しい所。
車両中央の向かい合わせの箇所にはテーブルが設けられています。かつては全ての座席がこのボックス配置になっていました。JR時代には進行方向向きの座席から優先的に発売するシステムになっていたとか。そうでもしないと苦情が止まなかったのでしょう。
グリーン車から普通車に改造された車両は、普通の回転リクライニングシートが装備されています。荷棚も普通のもので、無難に仕上がっています。最初からこのような造りになっていれば酷評される事も無かったでしょうに。