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1200系 パノラマsuper

バブル期に有料特急列車用として製造されたのが1000系です。かつては両端に展望席を備えた全車特別車の4両編成で運用されていましたが、現在は分割した特別車2両と一般車1200系4両を組み合わせた一部特別車の6両編成で運用されています。2015年以降はリニューアルが実施されて1200系が編成全体の総称となっています。


豊橋方2両が特別車になっています。展望席を備えた車両として有名な小田急ロマンスカーでは運転席を2階部に設置する事で展望席を実現していましたが、名鉄のパノラマsuperでは逆に運転席を1階部に設置して客室はハイデッカー構造とすることで展望席を実現しました。車体側面を見ると中央部に設置されたドアを境に先頭側の窓位置が高くなっているのが確認できます。


展望席は天井が低めなので荷棚は設けられていません。差はわずかですが、床面が映画館のような階段状の配置となっています。最前方にある機器室のような部分が運転室の天井になります。通路上部には横長LCD表示機が設けられています。


展望席は眺望確保のためか背ずりの低い専用の座席が使われています。なお画像のように最後部のみ通常仕様と同等の座席が用いられていますがリクライニングはしません。


こちらは平屋部の車内です。通路上部の照明の他に荷棚下には補助照明が設けられています。また荷棚は側窓の柱部分で途切れる独特の形状をしています。更に側窓の四隅が丸みを帯びた形状をしているなど個性豊かな内装となっています。


座席はシートピッチが広く、背面テーブルも装備されています。これだけの設備を有した車両を特別車両券360円で利用出来るのは非常にお得に感じます。ちなみにリニューアル前は背面テーブルは無く、各座席窓側に小型のゴミ箱が設置されていたとか。


岐阜方4両は1000系の後に製造された一般車です。料金不要ですが一部を除いて転換クロスシートという豪華な内装になっていて、競合となるJRの新快速との対決姿勢が見受けられます。


ドア間は転換クロスシートが3列設置されています。ドア周りのスペースを広く取っているため座席数が少なく感じますが、車端部を除いた袖仕切りには補助いすが内蔵されています。側窓2枚に対して座席が3列配置のために向きに関係なく中央列は柱が真横に来てしまいます。眺望を気にされる方はご注意を。


車端部には優先席が設けられていて、この部分の袖仕切りのみ補助いすは内蔵されていません。貫通路上部には横長LCD表示機が設けられています。


車端部を含めて殆どの座席が転換クロスシートとなっているのは素晴らしいですね。ただ車内設備の充実さはJR東海も負けていませんし、所要時間はほぼ互角です。よって両者共に豊橋~名古屋間で割引切符を発売するなど運賃面での勝負が続いています。個人的には18きっぷで利用出来る新快速が有利ですが、追加料金で着席保障のある名鉄の特別車も魅力的ではあります。


岐阜方先頭車である1200系の外観写真を撮り忘れてしまったので、1800系の写真を代わりに掲載しています。外観はリニューアルにより両者の差異がほぼ無くなったので、このような雰囲気という事でご容赦ください。

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