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キハ85系

老朽置き換えと所要時間短縮を目的に製造されたのがキハ85系です。高出力エンジンの搭載で気動車でありながら最速120キロを実現しています。後継のHC85系に置き換えられて姿を消しました。


キハ85系の先頭形状には非貫通タイプと貫通タイプが存在します。高山方3両の編成には非貫通タイプの先頭車が連結されていました。この先頭車はグリーン車で、最前列からは前面展望も楽しめます。


普通車は特急しなのとよく似た雰囲気の内装となっています。側窓が非常に大きくて車内は明るく開放感があります。眺望を確保するため通路と座席の間には段差が設けられて、かさ上げされている事が分かります。


側窓の下端は肘掛けとほぼ同じ高さで、いかに側窓が大きいかが分かります。普通車ですがフットレストも設けられています。シートピッチも1000mmと十分確保されています。


高山方の先頭車は展望グリーン車となっています。1+2列のゆったりとした座席配置でグリーン車としての格の高さを感じます。


重厚感ある座席は1250mmと前後方向にもゆとりある配置で、フットレストは裏返すと靴を脱いで利用できる仕様です。背面テーブルに加えて肘掛け内蔵テーブルも備えています。


岐阜方4両の編成は半室グリーン車を組み込んだ貫通型先頭車で組成されています。流線形の前面形状に貫通幌を取り付けているので、上に向かうほど貫通幌が出っ張るような見た目になっています。


貫通型先頭車同士で連結すると、このようになります。左側が展望グリーン車連結の3両編成、右側が半室グリーン車連結の4両編成です。途中駅で切り離されるとは言え、1本の列車に2種類のグリーン車が存在するというのは面白いですね。


半室グリーン車の普通車側です。座席モケットのデザインが古臭い気もします。こちらの普通車はモケットのデザインだけでなく座席そのものが先述した3両編成とは異なるものです。


座席背面がプラスチックのような素材で覆われています。車両の製造時期の違いによるものでしょうか?


そして半室グリーン車のグリーン車側がこちらです。半室でも定員を確保するため、まさかの4列シートです。普通車に比べて通路が狭く感じるので座席幅が広げられているのでしょうが、それでも展望グリーン車と比べるとサービス格差に愕然としてしまいます。


座席間の肘掛けが妙に短く、隣席が埋まると大変気まずくなりそうです。またシートピッチは展望グリーン席より90mm狭い1160mmとなっています。金儲けの為なら手段は選ばないという企業風土を体現したような座席です。

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