キハ25形

JR東海管内の広大な範囲で活躍している313系と非常によく似た気動車がキハ25形です。車内は転換クロスシートの1次車とオールロングシートの2次車が存在しており、今回は2次車の中でも紀勢本線などで運用される暖地仕様を紹介します。

基本的には313系とそっくりですが、前面表示器が左側のみに設置されている点や貫通路上部の前照灯が省略されている点が特徴です。細かい点では前面スカートの形状が角ばったものとなっています。

車内は静岡地区仕様と同等のオールロングシートとなっています。ここだけ見ると313系にしか見えません。個人的には窓が大きくて開放感があるように感じます。

一部のドア横には整理券発行機が設置されています。消火器設置スペースと一体となっている実用性とデザイン性を兼ね備えた造りで結構気に入っています。

座席はバケットタイプで握り棒によって3+4+3に分割されています。座面の分割位置から延びている握り棒が個性的です。境界線をはっきりさせると同時に立客にも配慮したデザインですね。

車端部にはトイレとフリースペースが設けられています。トイレは車いす対応サイズですが、他社に比べて幅が小さめなのか圧迫感は感じません。

313系と類似点の多いキハ25形ですが、最大の相違点はドアステップの存在です。高さは抑えられていますが、乗降の際には足元に要注意です。