311系

1989年の東海道線新快速・快速列車増発に合わせて登場したのが311系です。競合している名鉄との競争を考慮しているのか、近郊型としては異例なほど豪華な車両となっています。

車内は転換クロスシートがずらりと並んでいて、長距離でも快適な乗車を提供してくれます。

転換クロスシートの乗り心地は悪くないですが、登場から20年以上が経過しており座面の詰め物が痛んでいるようで、国鉄型のような「グシャ」っとした座り心地に近い状態になってしまっています。東海はリニューアルなどは行わずにそのまま新車投入で廃車にしそうです。

車端部のトイレの壁に凹みがありますが、ここにはかつて公衆電話が備え付けられていました。料金無料の列車に公衆電話の設備とはあまり聞きませんね。それだけ列車設備に力を入れていたのでしょう。