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2024年JRグループダイヤ改正について JR北海道編

JR北海道のダイヤ改正では、長年の懸案事項であった快速エアポートの増発が実施されます。それに伴う普通列車の運転区間短縮や減便などもあり、限られたリソースを最大限生かして空港連絡輸送を改善しようという姿勢が見られます。また旧型車両の置き換えやワンマン運転の拡大も実施されます。
(2023年12月15日執筆)

改正全体の詳細はこちら
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20231215_KO_kaisei.pdf


1.快速エアポート関連

・空港アクセスを担う快速エアポート号は慢性的な混雑が続いていました。今回の改正では毎時5本から1本増発した毎時6本運転となります。内訳は特別快速1本・快速3本・区間快速2本です。新千歳空港駅発は日中10分間隔に揃えられていて、先発列車が札幌駅に先着するダイヤとなっています。小樽方面へは特別快速と快速が毎時1本づつ30分間隔で運行されます。

・今回新設される区間快速は北広島以遠を各駅に停車します。これに関連して普通列車は北広島で折り返し札幌方面へ向かい、以遠の各駅は区間快速が空港連絡輸送と地域輸送を兼任する形となります。また苫小牧方面からの普通列車は千歳で折り返すため、札幌方面へは千歳で乗り換えが必要となります。

・小樽発着の快速エアポートは手稲~小樽間が各駅停車へ変更されるため所要時間が6~7分増加します。それに伴い一部普通列車が削減されます。運転間隔が綺麗に30分間隔になる代わりに所要時間が伸びるのは痛いですね。


2.その他普通列車など

・前述したように日中の苫小牧からの普通列車は千歳折返しとなるため札幌方面へは千歳で乗り換えとなります。苫小牧~千歳間では737系によるワンマン運転が実施されます。

・日中は江別行き2本と岩見沢行き2本の15分間隔で運行されていましたが、江別行きが1本削減されて20分間隔へと減便されます。江別以遠への列車が不等間隔となってしまいます。

・ワンマン運転に対応した737系が岩見沢~旭川間にも投入されて、岩見沢~滝川間はワンマン運転も実施されます。一部気動車で運転されていた列車を置き換えるため所要時分が大幅に短縮する列車もあります。減車の上に転換クロスシートからロングシートへの格下げとなりますが、ワンマン化による経費削減のためには致し方ないのでしょう。

・石北線および釧網線にH100形を投入して、キハ40・54形をすべて置き換えます。列車によっては最大9分所要時間が短縮されます。また快速きたみは増結して2両編成となります。


2023年JRグループダイヤ改正について JR東日本編

JR東日本のダイヤ改正では昨年と同様に全体的に地味な改正内容と言えますが、改善点が多く期待が持てます。ただし現時点で詳細が公表されていない東海道線の輸送体系見直しは悪い意味で気になります。
(2023年12月15日執筆)

改正全体の詳細はこちら
https://www.jreast.co.jp/press/2023/20231215_ho02.pdf


1.新幹線

・山形新幹線に新型車両のE8系が投入されて所要時間が最大4分短縮されます。運行列車は3往復に限定(うち3本は既存車両の場合もあり)されていますが、名称はそのままで料金も同額となります。東京~福島間で併結するやまびこ号はE5系へ変更されます。

・需要の回復に合わせて各新幹線で増発が実施されます。特に東北新幹線は本数が多く利便性が向上します。ただしやまびこ号は盛岡発着便の2往復が仙台発着に短縮されます。

・上越新幹線では夜間作業時間帯の確保のため終電が繰り上げとなります。新潟行きと高崎行きの最終がそれぞれ20分繰り上げとなります。


2.在来線

・特急しおさい号にE259系を投入して255系の運用が終了します。また全列車が船橋に停車します。その他にしおさいは四街道、わかしおは土気、成田エクスプレスは千葉と佐倉へ停車する本数が増えます。

・特急つがるの一部列車は停車駅を削減して速達性を向上させた「スーパーつがる」として運行します。青森~秋田間で最大14分短縮されます。使用車両は既存車両となります。

・朝夕時間帯を中心に東神奈川を始発終着とする横浜線電車のうち平日は5往復、土休日は7往復が桜木町へ延長となります。

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