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業務内容3 助勤

E社ではイベント開催などによる多客対応で近隣駅に応援に向かう人員を募集することがあり「助勤」と呼ばれていました。今回はイレギュラーな業務内容である助勤について紹介します。
(2021年04月22日執筆)


助勤とは

基本的にバイト駅員は自身が所属している駅のみ勤務に入ります。しかし普段は少数の人員で業務を回せる駅でも、駅周辺でイベントが開催されて多客が予想される場合は追加要員を必要とします。そのような場合に近隣駅に所属しているバイト駅員に対してヘルプを要請する事があり、これを助勤と呼びます。


助勤が要請されるパターン

◆野球開催
試合は定期的かつ同じ時間に開催されるわけでは無いので、その都度人員を募集して混雑が予想される時間帯に対応します。私の所属駅に届く助勤要請の中でも最も多いパターンでした。某関西の球団との対戦で相手が敗れた場合には客層が最悪になって緊張感が高まるという情報を入手していたので、私は一度も参加していません。

◆コンサート開催
著名アーティストによるコンサートなどが行われるイベントホールが所在する駅や周辺の乗換駅からも助勤要請が入ります。私は一度だけ参加しましたが、階段付近に集中せずホームの奥まで進むように案内したり列車接近時に注意喚起したりと普段の通対とさほど変わりない勤務内容です。

◆その他多客対応
他にも年始には初詣客対応、夏には花火大会客対応など季節によって様々な多客対応に追われます。イレギュラーな仕事内容を楽しむ方もいれば、「今年もこの季節が来たか…」と昨年の惨状を思い出してウンザリする経験者など反応は様々です。


助勤あれこれ

◆更衣室の掲示板に毎週のように助勤要請一覧が張り出されます。一覧には実施日・勤務駅・催事内容・募集人数・来場想定人数などが明記されていたと記憶しています。希望する助勤内容があれば助役さんに申し出れば手続きしてくれます。

◆私は後述の理由により助勤は参加したくない派でした。しかし催事内容から興味が湧いて参加した助勤が2回あります。そのうちの1回が某エロゲメーカーの周年記念コンサートで、どのような客層が訪れるのか気になりました。派遣駅の社員さんが私の所属駅の先輩と顔なじみの様で、事前に話を通してくれていました。アイスをご馳走になったり優しく親切に接して頂けました。助勤自体は特にトラブルも無くあっさり終了して拍子抜けした記憶があります。


助勤に対する考え方

◆助勤大好き派
所属駅によっては自駅での勤務内容が少なくあまり稼げないことがあります。そのような小駅に所属するバイト駅員にとって助勤は貴重な稼ぎ時です。なので逆に大規模駅の場合は自駅の勤務で十分に稼げるので助勤にはあまり参加しない、といった傾向があるようです。

◆場合によっては参加する派
特に金銭的に困ってはいないけど面白そうな勤務だから参加する、といった方もいらっしゃいました。助勤要請一覧を眺めながら「これ一緒に行かない?」などと相談する光景も良くありました。

◆参加したくない派
助勤でも当然制服の着用は必要ですが、所属駅のロッカーで更衣を済ませて制服を着た状態で電車で移動するのは禁止されていました。つまり所属駅のロッカーから制服一式を運んで、勤務駅で更衣する必要があります。夏はまだ良いのですが、冬になると外套というコートなどを含めて結構な量になるので持ち運ぶのが大変です。私はそれが面倒で助勤には基本的に参加しませんでした。


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