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業務内容2 改札業務

K社ではバイトでも改札業務を担当していました。金銭管理や機器操作に加えて道案内など豊富な知識が要求されるので覚えるのが大変でした。また駅によって業務量が大きく異なるので、大規模駅では休みなく訪れる旅客に対応して大忙しです。
(2021年04月07日執筆)


道案内

改札窓口で最も多い対応は意外にも道案内でした。乗り換え先の鉄道・バス路線の乗り場案内や駅周辺の主要な商業施設に関する知識も必要です。よく聞かれる定番どころはすぐ覚えられて、改札に常備されている周辺地図を併用すれば大抵は対応可能ですが、住所しか分からないというケースはさすがに交番にお任せしました。


精算

改札らしい仕事の一つが精算業務です。自動精算機が対応していないパターンや使い方が分からない場合にやって来ます。自分が就いていた時は敬老パスとの併用や乗り越し精算がほとんどだったので、改札常備の運賃表を確認して収受していました。精算業務時には窓口処理機(窓処)を使用します。コンビニで言うところのレジスターのようなもので、金銭の収受が発生した場合は基本的に入力を行います。窓処に関する詳細は後述します。


引継ぎ

自分の担当時間が終了に近づくと、後任者が窓口にやってくる前に引継ぎの準備を行います。改札内にある釣銭などの金額を計算して、窓処のデータと照合して相違ない事を確認します。各駅にはそれぞれ準備金が用意されていて、総合計から準備金を引いた金額が窓処から出力される金額(旅客から収受した金額)と一致すれば問題無しです。プラスの場合は窓処への入力忘れが大半なので、入力して再出力すれば大丈夫です。逆にマイナスになった場合は問題アリです。大抵は計算ミスなので落ち着いて再計算するのですが…。最後に点検簿に入力して押印すれば引継ぎ準備完了です。


窓口処理機

●窓口で金銭の収受が発生した場合は原則として窓口処理機(窓処)を使用します。特にICカードの各種処理には必須で、接続されているICトレイに載せると情報が表示されて、金額の引き去りや入場記録取り消しなどを行えます。大手銀行のATMのような見やすくて使いやすいUIが採用されていました。それでも操作項目が多くて慣れるまでには時間を要しました。閑散時間帯にはよく窓処を触って練習をしていました。

●窓処は操作画面(タッチパネル)・ICトレイ(ICカードを載せると情報の読み書きが可能)・小型プリンタ(レシートのように出力用)・本体?(磁気券及びICカード挿入口あり)・磁気券発券部、などで構成されています。磁気券発券部がとにかく巨大で窓口のスペースをそれなりに占領していました。ただし在職中は磁気券の発券は禁止されていたと記憶しています。発券画面自体は見られたので暇なときに確認したりしていました。

●窓処は基本的に各駅1台の配置ですが、大規模駅では磁気券発券部を除いた簡易仕様の窓処も設置されていました。窓処を長時間塞いでしまうICカードの紛失再発行登録などは優先的に簡易仕様を使っていました。


改札監視盤

改札口には自動改札機の状態監視を行う監視盤が設置されています。改札口が閉まった場合にはエラー音鳴動と共に事由が表示されます。また入出場兼用の通路の場合は入場・出場専用に変更も可能です。稀に勘違いされる方がいますが、監視盤は改札機の状態監視・操作を行うもので、単に改札を通過しただけの旅客のICカード情報を調べたりは出来ません。


おまけ

●連休や長期休暇中などに私服警察官が改札内を警戒する事があります。実際に改札を小児券で通過した中学生を捕まえて連れてきたこともありました。その際には小児券を払い戻して正規の切符を購入させていたので寛大な対応でした。

●利用終了になったパスネット(プリペイドカード)の払い戻し依頼も時折ありました。払い戻しを行った原券は原則として回収しますが、旅客の申し出に応じてその場で返却も可能でした。他地方の交通系プリペイドカードでは原券返却が不可能な場合や、処理を行ってから後日着払いの郵送で返却という場合もあるようです。


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