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トヨタ系博物館を巡るGoTo激安旅行記4

ここからは「レーシングカー、スポーツカーの進化」「流線型時代の到来」「さまざまな自動車文化の競演」「第2次世界大戦後の新たな始動」をテーマに展示がされています。


イギリスで製造された「モーガン エアロ」は大衆のためのスポーツカーとして世に送り出されました。極めて簡単な構造で軽量なために運動性能にも優れ、しかも経済的でした。前2輪・後1輪という独特の構成も特徴的です。


トーマス社は20世紀初頭のアメリカで最も有名で大きな自動車メーカーの一つでした。「トーマスフライヤー モデルL」はやや小型かつ比較的安価なことから非常に人気がありました。


スペイン王室とも深い結びつきを持ち、多くの伝説に彩られるイスパノスイザは想像を絶する豪華車で有名です。「アルフォンソ XIII」はレーシングカーをデチューンして生まれた優れた性能や軽快な操縦性から、史上初のスポーツカーとも言われています。


「シボレー マスター シリーズ DA」はクロームメッキを多用して豪華さをみせ、低められたボディは流線型をイメージしているとの事。トヨタ初の乗用車であるトヨダAA型はこの車両のエンジンを参考にしたそうです。


東京自動車製造にて製造された日本初の前輪駆動乗用車が「筑波号」です。セダン・幌型・トラックの3車種がおよそ130台生産されたそうです。車名は関東の筑波山に由来しています。


「キャデラック シリーズ 60 スペシャル」は写真からは分かりにくいですが、車高が低く車幅が広いのが特徴です。車両後部にはトランクルームが設けられており、このスタイルはトヨタの大型B型やBC型にも採り入れられました。現代の3ボックスセダンの基本形はこの時出来上がったと言われています。


「シトロエン 11B」はFF方式を導入したことで低重心を持つボディ設計を可能にした他、ワイドトレッドやモノコックボディ、前輪独立懸架など斬新なメカニズムも採用しています。これによって当時のスポーツカーを凌ぐロードホールディングをもたらしました。安定性や乗り心地のすばらしさは、のちのフランス車の特色となったそうです。


ヒトラーの「国民車」プロジェクトに従って、ポルシェ博士により開発されフォルクスワーゲン社で生産されたのが「KdFワーゲン」です。第二次世界大戦により軍用車両の生産が優先されたため、わずか630台しか生産されませんでした。


「メルセデス ベンツ 500K」はデザインの面でも性能の面でも「バランスの良い優れた車」だそうです。この時代の高級車はボディを名のあるコーチビルダーの手に委ねるのが一般的だったそうですが、ベンツは自社工場で一貫生産したそうです。


第2次世界大戦直前の1941年に軍用偵察や連絡を目的として生まれた小型4輪駆動車が「フォード モデルGPW」で俗にジープと呼ばれる車両です。合理的かつ経済的な構造は実用車本来の姿であり、戦後の車造りの基本にもなっています。


「パッカード トゥエルヴ」はアメリカ合衆国のルーズヴェルト大統領専用車としても知られています。ボンネットに掲揚されている国旗と共に、後部座席周囲を防弾ガラスで補強されている点が大統領専用車らしさが出ています。

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