3300系
地下鉄堺筋線との直通運転用に製造されたのが3300系です。2023年時点では8両2本と7両4本が在籍していて、堺筋線直通に充当されるのは8両編成のみです。組成変更や改番、中間車化改造、リニューアルなどを経て製造から半世紀を越えてなお活躍を続けています。今回は7両編成の3329編成を紹介します。
リニューアルによって1960年代に製造された車両とは思えないほど車内は綺麗な状態です。見切れていますが、左端にはドア横にLED表示器が設けられています。
ドア間の座席は短めでドア横には十分なスペースが設けられています。長さ的に7人掛けでしょうか?
車端部には優先席とフリースペースが設けられています。リニューアルによって新型車両と遜色ないサービスレベルが保たれています。妻面のみ壁面の色合いが異なります。
優先席は上品な雰囲気のワインレッドのような色となっています。車端部でも座席とドアの隙間は広く取られていて、立席スペースが広く混雑時は重宝しそうです。
3300系には先頭車の運転台機器を撤去した中間車改造車が存在します。撤去後は自由に立ち入りできる立席空間となっています。ただ仕切り壁自体はガラスと扉が外されただけで存置されています。
運転台跡を見ると綺麗に撤去されていて、乗務員扉跡には側窓が設置されています。ただ他形式の運転台撤去車とは異なり座席は設置されていません。
外観を見ると窓割に多少違和感がある程度で綺麗な仕上がりとなっています。純粋な切妻ではないので車両同士の間隔が広めになっています。ちなみに今回取材した3329編成は中間車改造車が向かい合った箇所がもう一か所あり、7両編成中6両が先頭車もしくは元先頭車となっています。