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波瀾万丈の西日本周遊記2

翌日は今回の旅のメインとなる2つの博物館見学です。まずは岡山市内を路面電車で回りつつ取材をこなしてから、津山線で津山へ向かいます。時間が余ったので岡山駅停車中の車両を見て回る事に。


7番乗場には臨時列車の瀬戸大橋アンパンマントロッコ号が停車中でした。トロッコ車両は運転台が設けられていますが、形式名が「キクハ32形」とあるように走行用エンジンは搭載しておらず、控車となる連結相手を遠隔操作する形となります。側面は大きく開かれて開放的に感じますが、下半分はアクリル板で遮られています。


高速運転する区間ではこちらの控車に乗車する事になります。車内は種車の面影はほとんど無く、ボックス席に改造されています。座席はグリーン車指定席として発売されています。ホーム上が混雑していたのは他にも理由があり…


向かいの6番乗場にアンパンマン車両で運転される南風7号が停車中だったためです。どちらの列車も写真撮影で賑わっていました。なお後部には通常仕様のうずしお13号が併結されています。号数の異なる列車を併結するパターンは珍しい気がします。


1号車半室の普通車指定席は内装もアンパンマン仕様でとても賑やかな事になっています。床面・座席・妻面・天井などあらゆる部分がアンパンマン仕様です。なお残りの半室に設定されているグリーン車は通常仕様なので、通路扉が開くと落ち着いた雰囲気のグリーン車と賑やかな普通車の対比がとても面白い光景となっています。


これは敵との密会現場でしょうか?まぁ手洗いを推奨するバイキンマンがいるくらいですから大した問題ではないのでしょう。なお全座席が必ず片側はアンパンマンとなっています。

撮影を満喫してから津山線の快速列車で終点の津山へ向かいます。津山駅から歩いて10分ほどで津山まなびの鉄道館に到着です。緊急事態宣言解除から間もないためか、自家用車の訪問客が絶えず出入りしていて盛況でした。


受付を通った先にはメインとなる扇形庫が目の前に広がります。扇形庫内には13両の車両が保存展示されています。また目の前の転車台を時計回りに迂回した先には鉄道用品などの展示施設もあります。


転車台手前にはC57形の動輪が展示されています。直径は175cmで重量は約3.5トンもあります。旅客用蒸気機関車の動輪としては日本最大のサイズとの事。記念撮影スポットとして人気のようです。


津山まなびの鉄道館で一番楽しみにしていたのが、このキハ33形です。製造からわずか10年ほどで大量の余剰車が発生した50系客車の活用として気動車化したものです。改造コストが高額となる事から、わずか2両の改造で終了となった希少形式です。客車としての活躍期間が10年ほどであったのに対して、気動車化した後の活躍期間は20年強でした。


その横にはキハ181形が展示されています。大出力エンジンの搭載で加速性能を引き上げて、勾配線区での所要時分の大幅短縮に貢献しました。エリア的にゆかりのある「やくも」のヘッドマークを掲げています。


こちらはキハ58系です。2両共に外観はそっくりですが、左側はキハ58形(エンジン2基)で、右側がキハ28形(エンジン1基)となっていて、エンジン搭載数の差で形式が分かれています。両車ともに非常に綺麗な状態で保存されていました。


左:個人的に国鉄気動車の中で最も好きなキハ52形です。エンジン2基搭載の両運転台車という事で、勾配の多い閑散路線で重宝したようです。展示車は若干色褪せた雰囲気に見えました。今後修繕が行われるのでしょうか?

右:日本の機関車史上最多となる1115両が製造されたSLの王様と呼べる車両がD51形です。台湾やソ連に向けて製造された個体もあり、一部は現在でも現地で保存されているそうです。

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