raidendo


スマホ用メニューは右上の三本線アイコンです

トヨタ系博物館を巡るGoTo激安旅行記5

「キャデラック シリーズ 60 スペシャル」は自動車業界初の曲面ガラスや双胴の戦闘機の尾翼をモチーフとしたテールフィンなど先進的なデザインが大きな反響を呼んだそうです。その後の世界の自動車デザインに大きな影響を与えたとの事。


フラッシュサイドの流れるような斬新なデザインが、当時大きな話題となったのが「フォード カスタム 4ドア セダン」です。日本にも輸入されて注目を集めたそうです。


世界初のガソリン直噴エンジン搭載車が「メルセデス ベンツ 300SL クーペ」です。非常に特徴的なガルウィングドアは乗降性を確保するために止む無く採用されたものだと言われています。約3年間で1400台が生産されたそうです。


2階の展示車両を眺めてから3階にやって来ました。こちらでは「モータリゼーションの進展と多様化」と題して、1950年代から現代に至るまでの世界の自動車の進化と課題への取り組みなどを5つのゾーンに分けて展示・紹介されています。


世界を代表する高級車ブランドとして知られるキャデラックの中でも「キャデラック エルドラド ビアリッツ」は1950年代のアメリカを象徴する車として有名だそうです。クロームメッキを多用したバンパー一体グリル、巨大なテールフィン、ジェット機の噴射口をモチーフとしたテールライトなど大胆なデザインがTheアメ車と言った雰囲気です。更にエアサスペンション、パワーステアリングなど当時の最新技術を数多く取り入れていました。


こちらは「トヨタ ランドクルーザー FJ25L型」です。車名の由来は、英語の「Land(陸)」と「Cluiser(巡洋艦)」を合成した名前で「陸の巡洋艦」という意味だそうです。ソフトトップ、ピックアップ、2ドアバン、4ドアバン、消防車などの多彩なボデー仕様がラインアップされました。


「フジキャビン 5A型」は当時としては画期的なFRPのフルモノコック構造の3輪キャビンスクーターです。重量わずか130Kgで最高速度は時速60キロ。限られたスペースを生かした室内や空力的なボディデザインなど革命的な試みではありましたが、FRPの製作技術がこれに伴わず、わずか85台製作されただけです。それにしても自動車としてはかなりの曲者な雰囲気が出ていますね。


日本における自動車の大衆化は商業車から始まったとされています。そしてそれを決定づけたのが1957年に発売した3輪車「ダイハツ ミゼット DKA型」だそうです。安価かつ扱いやすく軽免許で乗れることから爆発的なブームを巻き起こし、3輪車の代名詞となったとの事。


航空機メーカーのメッサーシュミット社が生産した3輪車が「メッサーシュミット KR200」です。飛行機のコックピットのような天井まで透明になっている軽量ボディが特徴です。戦後のドイツ復興期に庶民の足となって活躍したそうです。


戦前から高性能車メーカーとして名の高かったBMW社が、戦後イタリアのイソ社からライセンスを買って生産したのが「BMW イセッタ 300」です。車体前面が開いて乗り降りできる構造が最大の特徴です。復興期の庶民の足として親しまれると同時に、当時困難な状態だった同社の経営を支えたそうです。


プリンス自動車工業(現 日産自動車)が1963年に発売したのが「プリンス グロリア スーパー6 41型」です。155km/hの最高速と、スムーズさ・静粛性により高級・高性能イメージを植え付けたそうです。


「パブリカ UP10型」は大衆向け実用車として発売されました。しかし高級志向が強まりはじめた市場のニーズとは噛み合わず、商業的には今一つだったようです。ちなみに車名は一般から公募されたもので、PubulicとCarの合成語だそうです。


「ダットサン フェアレディ SP310型」は1962年に日本初の本格的なスポーツカーとして開発されました。1963年に開催された第1回日本グランプリに出場し、ポルシェやトライアンフTR4など外国製スポーツカーを相手に見事クラス優勝しました。

←【その4】へ  【その6】へ→


<< 前のページに戻る

↑ PAGE TOP