raidendo


スマホ用メニューは右上の三本線アイコンです

トヨタ系博物館を巡るGoTo激安旅行記3

トヨタ産業技術記念館での見学を満喫した後は、名古屋駅に戻ってから地下鉄とリニモに乗ってトヨタ博物館を目指します。途中のはなみずき通駅で途中下車して長久手郵便局の風景印を頂きました。ちょっと見難いですがリニモの車両が描かれています。

リニモを芸大通駅で下車して向かったのはトヨタ博物館です。世界各国の自動車約140台が展示されていて、自動車の歴史を感じることの出来る博物館となっています。


館内では幾つかのゾーンに分けられて展示がされています。こちらでは自動車黎明期から急速な進化、そして自動車の大衆化に至るまでが紹介されています。


見た目はどう見てもバイクですが、3輪車なので自動車に分類されるのでしょうか?1898年にフランスで造られた「ド ディオン ブートン 1 3/4HP トライサイクル」です。


1894年に発売された「ベンツ ヴェロ」は馬車に動力を付けたような非常に簡素な見た目です。時速21kmで走行出来たそうです。座席横にはヘッドライト代わりのランタンのようなものが取り付けられています。


ここに来てようやく自動車らしい見た目の車両が登場します。「シボレー シリーズ490」はフォード・モデルTへの対抗馬として発売されたようです。運転のしやすさやメンテナンス性の良さからユーザーの心を掴み、フォードTを脅かす存在に成長したようです。ちなみに幌式の屋根は後部に折り畳むことが出来ます。


ベルトコンベア式大量生産によるコストダウンや運転を簡素化するメカニズムで車の大衆化に成功したのが「フォード・モデルT」です。いくつかの種類があり、こちらはツーリングと呼ばれるモデルです。1908年からの19年間で1500万台以上が生産される空前のベストセラーカーとなりました。


走る工芸品のような美しさを持つこの車両は「ロールスロイス 40/50HP シルバーゴースト」です。延べ1万5000マイルをほとんどトラブルなく走破する高い信頼性と、軽量かつ耐久性の高いシャシーは高く評価されました。なお折り畳み式の幌屋根を装備しているのですが、展開すると見た目が少々残念なことになります。詳しくはトヨタ博物館公式HPをご覧下さい。


「シボレー スペリア シリーズK」は「よりパワフルによりスムーズに」を目標にして1925年に発表されました。2年後の1927年には生産台数でライバルのT型フォードを抜き、世界のベストセラーカーとしての地位を確立しました。


当時の自動車は手回しのクランクハンドルを使用してエンジンスタートを行っていました。こちらの「キャデラック モデル サーティ」はセルフスターティングモーターを標準装備した初めての自動車です。電気式ヘッドライトを標準装備としたのも大きな特徴です。


「シボレー コンフェデレイト シリーズ BA」はライバルであるフォードとの販売競争もあり、6気筒エンジンやキャデラックに似せた豪華なスタイリングを特徴としています。「ベビーキャデラック」の愛称で親しまれたそうです。


こちらは「フォード モデル 40」です。パワフルかつスムーズなV8エンジンはコンパクトでスタイリングにも影響を与えたと言われ、短いノーズは違和感なく流線型を採り入れることが出来ました。


「ミネルバ 30CV タイプ AC」はローマ神話の知恵の女神の名を持つベルギーのメーカーで製造されました。ミネルバ製の自動車は全世界の王族や大富豪に愛用されていたそうです。前部座席は屋根が無く、後部座席のみ屋根の付いた個室のような構造になっています。


フランスの高級車メーカーであるイスパノスイザが製造した最終モデルが「イスパノスイザ K6」です。なおこの車両は日本人の鍋島直泰氏がシャシーで購入し、自らデザインしたボディを約半年かけて日本の職人が製作・架装した極めて珍しい一台に仕上がっています。

←【その2】へ  【その4】へ→


<< 前のページに戻る

↑ PAGE TOP