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青春18きっぷで行く加悦SL広場惜別訪問記3

ハ10形は加悦鉄道創業当時から活躍していた客車で、二重屋根になっている事が特徴です。車体は2等車と3等車が1:2の比率で設けられていて、当時は仕切りを取り外して運用されていたものの、1995年に新製当時の状態に復元したそうです。


3等客室は座面のみの座席とつり革・荷棚が設けられています。天井を見ると左右と中央で高さが異なっています。天井については以下の画像も併せてご覧下さい。


天井の段差部分は明かり取りの窓と換気口が設けられています。現代でここまでこだわった天井を採用している鉄道車両はほとんど無いと思います。天窓なら数例ありますが。


2等車内は奥行きが無くて上手く撮影できませんでした。3等車内とは異なり座席に背ずりが設けられています。画像では分かりませんが、仕切り扉の窓にすりガラスで「二等」と描かれている点がレトロ感が出ています。


ヨ2000形は初の鋼製の車掌車で100両が製造されましたが、現存しているのは加悦にあるこの1両のみです。この車両の構成はその後に製造された車掌車にも引き継がれて、国鉄車掌車の標準的な形態となりました。


車内は意外なほど広く、座席やテーブルの他にストーブも設けられています。ただしトイレはありません。


KD-4はスイッチャーで有名な加藤製作所製で、日本専売公社岡山で運用されていたそうです。車体が小さいので連結器が相対的に大きく見えますね。


こちらのボロボロの無蓋貨車はト404です。1923年製造で遠州鉄道にて保線資材運搬用として平成11年まで運用されていました。100年近く前の木造貨車が原形を留めているのは驚きですね。


迫力ある形状のこちらはラッセル車のキ100形です。屋根上に6基のエアータンクが搭載されていて、後部に連結される蒸気機関車から供給される圧縮空気で左右の翼を動かして除雪します。自身には移動する動力を搭載していないので貨車という区分になるそうです。


機器で埋め尽くされているのかと思っていましたが、車内に入ると意外と空間が空いています。奥にある操作台は結構高い位置にある事が分かります。


4号蒸気機関車はかつて長野電鉄で活躍していたものを1934年に譲受されたものです。旅客・貨物輸送に大活躍したそうです。


キハユニ51形に似て車体両端にバケットを装備しているのがキハ101です。最大の特徴が片ボギー車という個性的な足回りを採用している点です。片側が1軸に対して反対側が2軸台車という配置になっています。第2次大戦中は木炭を燃料にしたこともあるそうです。なお2004年に動態化復元に成功したとの事。

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