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青春18きっぷで行く加悦SL広場惜別訪問記1

久々に青春18きっぷで長距離遠征に行ってきました。今回は3月末で閉館となる加悦SL広場への惜別訪問がメインになっています。個性的な保存車両たちは一見の価値ありでした。

旅の始まりは横須賀線と東海道線をひたすら乗り継いで京都を目指します。新型コロナウイルス流行中という事もあってか、乗り継いだどの列車も普段より空いていたのが印象的です。


興津始発の浜松行きは普段なら3両編成で混雑が激しいのですが、一応18きっぷシーズン中という事なのか増結されていたので楽に席を確保出来ました。列車が到着すると浜松駅構内の立ち食いそば屋が繁盛していたので、18きっぱー自体はそれなりにいる様子でした。東海道線の車内は東日本及び東海管内は乗客が少なめでしたが、西日本管内に入ると乗客が多かったのが意外でした。


到着早々にホテルにチェックインして、翌日は山陰本線を乗り継いで福知山方面に向かいます。まずは嵯峨嵐山で途中下車して、トロッコ嵯峨駅に併設されている19世紀ホールを見学します。こちらには4両の蒸気機関車が保存されています。


シゴハチとも呼ばれるC58形はローカル線向け客貨両用の機関車で、概ね安定した性能を発揮してお召運用にも複数回抜擢された経歴があり、安定した扱いやすい機関車だったそうです。現在はJR東日本と秩父鉄道で動態保存されています。


蒸気機関車の代名詞的存在であるD51形の603号機は前頭部しか残されていません。これは追分機関庫での機関車庫の火災によって焼失したためです。その奥には小さくて可愛らしい機関車が展示されています。


こちらは国鉄鷹取工場で若手職員の実習用として活躍した若鷹号です。元々は中四国地方で活躍していたものを鷹取工場で改造して誕生しました。この機関車で機関車の構造などを勉強していたのでしょう。


比較的長距離の簡易線などでの運用を目的に製造されたのがC56形です。高原路線である小海線で活躍した際に、小型軽快で高原地帯を走る姿が小馬を連想させた事から「ポニー」という愛称で呼ばれるようになりました。


19世紀ホールでの見学を終えて、引き続き山陰本線に乗車して福知山までやって来ました。駅前にはC11形が転車台と共に保存されていました。昼食を済ませてから加悦SL広場へ向かう路線バスを待ちます。

福知山駅からバスで50分、ようやくこの旅のメインである加悦SL広場に到着です。閉館まで1ヶ月を切っている為なのか、家族連れを含めてそこそこ来場者がいました。


こちらが出入口で、建物の2階には資料室があります。左側には気動車が停車していますが詳細は後述。


館内に入って最初に出迎えてくれたのは2号蒸気機関車です。1874年に大阪~神戸間の鉄道開業に際して英国から4両輸入されたうちの1両です。2005年に国の重要文化財に指定されています。


こちらのハ4995はドアが外開きという原始的な構造の客車です。1970年に復元工事を実施したので、館内に展示されている車両の中でも状態は良好です。館内で唯一屋根のある場所で保存されている事も状態の良さに繋がっていると思います。


車内の様子を見ると、各座席列ごとにドアが設けられている事が分かります。また座席は客車の幅いっぱいの長さがあるので、車内では座席列の移動は出来ません。天井を見ると梁が剥き出しになっているなど原始的な構造である事が伺えます。

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