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碓氷峠鉄道文化むら訪問記4

EF70形は交流電機としては数少ない動輪6軸のF形機として製造されました。これは連続勾配が続き多湿な環境の北陸トンネルでの牽引力を確保するためです。交直両用のEF81形の導入に伴い活躍の場を失い、一部が九州に転属したものの多数が早期に廃車された不遇の形式です。


塩害から身を守るためにステンレス車体を採用したEF30形は、関門トンネルを通過するのに必要な性能を備えている世界初の量産交直流電機です。その後上位互換のEF81形が投入されたのに伴い順次廃車されました。


EF52形をベースに高速性能や機器信頼性の向上が図られたのがEF53形です。優等列車の牽引を中心に活躍し、高い性能と信頼性を受け3両がお召列車の牽引機にも指定されました。戦後はEF58形の登場に伴い主役の座を離れ、瀬野八での補助機関車としてEF59形に改造を受けて活躍しました。当地で保存されているのはEF59形から復元されたものです。


屋外展示場の奥にもEF63形が展示されていました。こちらは手入れをして間もないのか綺麗な状態でした。


その隣には189系が展示というか放置されていました。これは痛々しいので早急に修繕してほしいですね。


こちらの妙な形をした乗り物は新幹線保線用トンネル巡回車と言い、上下線の線路の間にあるU字型の保線用通路を走りながら目視で点検するための車両です。


ゆっくり園内を散策した後はELぐんまよこかわ号で高崎に戻ります。最後尾には蒸気機関車のD51形が連結されていました。こちらの498号機は標準型と呼ばれるもので、園内に展示されていた96号機との違いがよく分かりますね。


動態復元30周年を記念した特別塗装が施されていました。記念のスタンプラリーも開催されていて、高崎支社を挙げて盛り上げていました。


なんと言っても旧型客車で運転されるのが嬉しいですね。今回は3号車に乗車しました。


車内は冷房はありませんが、その代わり天井が高く開放感があります。電球色の照明や扇風機がレトロな雰囲気を感じさせます。18きっぷ期間内にもかかわらず車内は半分も埋まっていませんでした。おかげでのんびりした車内を満喫できたのは嬉しかったのですが、今後も乗車率が悪いと心配になりますね。


ゆっくりとしたスピードで終点の高崎に到着です。先頭はEF64形が牽引していました。蒸気機関車よりもこちらの方が個人的に好みです。高崎からは上野東京ラインと横須賀線を乗り継いで帰宅しました。グリーン車を利用しましたが、日帰りで移動するのはちょっと疲れますね。

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