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2021年JRグループダイヤ改正について JR西日本編

JR西日本のダイヤ改正でも減便メインの改正となっています。京阪神エリアでは特急列車の通勤利用を促進するような施策が発表されましたが、地方部では減車やワンマン化などの経費削減が行われています。特に広島・山口エリアはJRグループで最も劣悪な変更が加えられていて、列車の大幅減便や速達サービスの削減がエリア全域で行われています。
(2020年12月22日執筆)


1.北陸エリア

公式プレスはこちら「https://www.westjr.co.jp/press/article/items/201218_00_kanazawa.pdf

・サンダーバード号週末運転化
北陸と近畿を結ぶ人気の高い列車ですが、停車駅の少ない速達タイプを中心に8本が金土休日運転に変更されます。救済としてサンダーバード28号を小松・鯖江に追加停車します。

・ダイナスター号一部便廃止
2本が廃止されるため、福井→東京の始発及び東京→福井の最終はどちらも米原経由の方が有利となります。

・能登かがり火号減車及び指定席設定増加
全列車を3両編成に統一して、グリーン車は廃止となります。なお指定席の設定を1→2両に変更して自由席を2→1両に変更します。

・七尾線全列車521系化によるワンマン運転及びICOCAサービス開始
七尾線の普通列車を新型車両に統一し、同時にICOCAサービスを開始します。ワンマン運転も開始しますが、2両運転列車が少数なので対象列車は少なさそうです。なお3両から4両に増車して運行する列車がある一方、6両から4両に減車して運行する列車もあります。

・北陸線全列車521系化
北陸線の敦賀~金沢間を運行する普通列車が521系に統一されます。これによって北陸エリアを運行するJR線から国鉄型車両が全滅します。


2.京阪神エリア

公式プレスはこちら「https://www.westjr.co.jp/press/article/items/201218_00_keihanshin.pdf

・はるか号米原発着廃止と停車駅追加
米原発着で運転していたはるか9・50・54号が野洲発着に短縮され、はるか13号が京都始発に短縮されます。救済として京都始発であったはるか11号を野洲始発に変更します。これによって米原発着のはるか号は廃止となります。通勤特急としての需要拡大を受けて南草津及び山科両駅に全列車停車となります。なおはるか号は始発駅10~16時台の全列車が廃止となります。

・湖西線で区間短縮及び減便
湖西線では日中の近江舞子を発着する一部列車を堅田発着に短縮します。加えて土休日運転の日中の堅田発着列車が廃止となります。

・嵯峨野線で減便
嵯峨野線では日中の嵯峨嵐山発着の普通列車が廃止となります。単純に減便すると京都の隣駅である梅小路京都西に停車する列車が30分開く時間帯が発生するのですが、前後の列車間隔を調整するのでしょうか?


3.南紀・和歌山エリア

公式プレスはこちら「https://www.westjr.co.jp/press/article/items/201218_00_wakayama.pdf

・きのくに線227系増投入及びICOCAエリア拡大
紀伊田辺~新宮間で運行される全普通列車が227系での運行に統一されます。同時に車載型IC改札機の使用開始により和歌山県内の全線でICOCAサービスが利用可能となります。

・くろしお号週末運転化
くろしお号3往復を金土休日運転に変更されます。これによって2時間程度間隔が開く時間帯が発生します。


4.北近畿エリア

公式プレスはこちら「https://www.westjr.co.jp/press/article/items/201218_00_fukuchiyama.pdf

・北近畿方面特急列車の運転体系一部変更
福知山発着のきのさき9・18号を時刻変更の上で城崎温泉発着に延長します。それに伴い城崎温泉発着であったこうのとり15・20号は福知山発着に短縮されます。福知山駅での接続は行われますが、城崎温泉・豊岡方面からの直通列車を大阪方面から京都方面に移行した形となります。なお時刻変更に伴いスジを譲る事になったはしだて7・6号の処遇は不明です。

・北近畿方面特急列車の週末運転化
こうのとり2往復及びきのさき1往復を土休日運転に変更されます。上で述べたこうのとり号運転区間短縮と併せて新大阪~福知山以遠の往来が不便になりますね。


5.岡山・福山エリア

公式プレスはこちら「https://www.westjr.co.jp/press/article/items/201218_00_okayama.pdf

・山陽線及び赤穂線で区間短縮
山陽線で日中の和気発着列車を瀬戸発着に短縮します。また赤穂線で日中の長船発着列車を西大寺発着に短縮します。これによって瀬戸~和気間及び西大寺~長船間の日中運転本数が半減します。

・快速サンライナー大幅減便
岡山~福山間の快速サンライナーは土休日の運転本数が16本→3本に大幅に減便されます。なお普通列車の本数が多いので、利便性の悪化は少ないかと思われます。


6.広島・山口エリア

公式プレスはこちら「https://www.westjr.co.jp/press/article/items/201218_00_hiroshima.pdf

・終電繰り上げ
山陽線や呉線など広島発着の各線区で終電繰り上げが実施されます。呉線は広島発が39分、可部線は広島発が24分それぞれ繰り上げとなります。これによって広島着の東京からの最終のぞみ号から接続できなくなります。呉線は利用客が多くて都市としても大きいと思っていたので大胆な繰り上げに驚きました。

・山陽線広島~糸崎間減便
日中の糸崎を発着する一部列車を白市発着に短縮されます。白市以東は半減の毎時1本となるので、広島~岡山間などの移動が不便になります。

・山陽線広島~岩国間大幅減便
日中の岩国方面行き列車が大幅に減便されます。平日は岩国行3本大野浦行1本だったものが、岩国行2本大野浦行2本に変更となります。さらに酷いのが土休日で、快速シティライナーが40本から8本に大減便されます。それによって快速を含めて岩国行3本大野浦行き3本だったものが、平日と同様の普通列車のみで岩国行2本大野浦行2本に変更となります。観光客減少も関係しているかと思われますが、運転本数と速達列車とが奪われて利便性が大幅に低下します。せめて増結をして欲しいですが…。

・山陽線岩国~小月間減便
日中の岩国~新山口方面が毎時1本以下に減便されます。広島~岩国間と併せて広島・山口エリアの移動が不便になります。


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