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2021年JRグループダイヤ改正について JR東日本編

JR東日本のダイヤ改正では横須賀・総武線に新型車両投入という明るい話題がある一方で、東海道線系統で料金制度改悪や区間短縮・種別格下げなどが実施されて利用客の負担が増大する事となりました。ライナー列車の特急格上げは通勤客にとって深刻なダメージとなるでしょう。日中の快速アクティが普通格下げになると思われるので、伊豆方面の観光業界はどのように捉えるのかも気になります。東北方面では新型車両投入に伴い国鉄時代の車両が駆逐されて、ワンマン運転化や編成短縮などのコスト削減が垣間見えます。
(2020年12月19日執筆)


1.横浜支社

公式プレスはこちら「https://www.jreast.co.jp/press/2020/yokohama/20201218_y01.pdf

・踊り子号E257系で統一
昨年より一部列車にて運用を開始したE257系ですが、いよいよ踊り子号全列車に投入されて185系は定期列車から引退となります。なお直通先の伊豆箱根鉄道では新たに特急料金が新設されます。

・東海道線ライナー列車の特急格上げ
東海道線で運転されていたライナー号を全て特急湘南号に格上げとなります。運行本数は新宿発着便を含めて上り10本・下り11本となり、現行とほぼ同数運転されます。新特急料金体系が導入されるものの、ライナー列車から特急に格上げされる事で事実上の値上げとなり利用客の減少が危惧されます。

・東海道線特急の料金体系変更
東海道線の特急「踊り子」「湘南」に対して中央線特急のような新しい料金体系が導入されます。従来の指定席特急料金よりは割安になるものの、自由席料金と比較すると200円程度の値上げとなります。更に従来のライナー列車と比べると区間によっては2倍近くの値上げとなります。伊豆方面の観光客は恩恵を受けられますが、ライナー利用客にとっては大きな痛手となりそうです。

・東海道線運行体系見直し
日中の小田原発着の一部列車を平塚発着に短縮されます。また平日夕ラッシュ時運転の通勤快速は快速アクティに格下げされます。なお「快速アクティーは夜間帯の下りのみの運転」とあるので、伊豆方面の観光客は普通もしくは特急しか選択肢がありません。

・横須賀線にE235系投入開始
横須賀線及び総武快速線でE235系が投入開始となります。普通車は全席ロングシートとなりますが、座席幅が拡大されるなど改善もされます。更にグリーン車は全席コンセントやWi-Fi装備など充実しています。


2.八王子支社

公式プレスはこちら「https://www.jreast.co.jp/hachioji/info/20201218/20201218_info005.pdf

・成田エクスプレス運転区間短縮
高尾発着の成田エクスプレス号全列車を八王子発着に短縮されます。

・青梅線直通列車の系統分割
平日夕方に運転される東京~青梅間直通列車2往復を立川で系統分割されて立川駅での乗り換えが必要になります。下り1本については時刻変更で接続不可となり、後続列車の利用となります。上り1本は青梅→立川と豊田→東京に分割されます。

・武蔵野線の入庫列車減便
東所沢電車区への入区を兼ねた府中本町発東所沢行5本を廃止となります。


3.大宮支社

公式プレスはこちら「https://www.jreast.co.jp/press/2020/omiya/20201218_o01.pdf

・宇都宮線及び高崎線の通勤快速を種別変更
宇都宮線の通勤快速を快速ラビットに種別変更して東大宮に追加停車します。また高崎線の通勤快速を快速アーバンに種別変更します。ちなみに通勤快速は鴻巣又は久喜から大宮までノンストップという速達列車でしたが、何故か尾久には停車するという独特の停車駅設定でした。

・宇都宮線及び高崎線で減便
宇都宮線及び高崎線は日中に上野発着の列車を毎時1本程度減便となります。宇都宮線は更に朝・夕ラッシュ時にも減便を実施するとの事です。


4.高崎支社

公式プレスはこちら「https://www.jreast.co.jp/press/2020/takasaki/20201218_ta01.pdf

・スワローあかぎ及びあかぎの減便及び運転区間短縮
平日のスワローあかぎ下り1本と休日のあかぎ上り1本が減便されます。また前橋を発着するスワローあかぎ及びあかぎは高崎発着に短縮されます。これにより前橋を発着する特急列車は消滅します。


5.千葉支社

公式プレスはこちら「https://www.jreast.co.jp/press/2020/chiba/20201218_c01.pdf

・E131系投入による運転体系変更
E131系投入に伴い日中帯を中心に木更津~安房鴨川~上総一ノ宮間の直通列車を設定して、同時にワンマン運転を開始します。内房線下りの15~19時台はE131系による安房鴨川方面行の輸送力不足を補うためか、上総湊発着に延長した列車を5往復運転して対応するようです。鹿島線では佐原~鹿島神宮間でワンマン運転を実施します。


6.仙台支社

公式プレスはこちら「https://www.jreast.co.jp/press/2020/sendai/20201218_s01.pdf

・東北本線などのダイヤ修正
仙台発着の東北本線・常磐線・仙台空港アクセス線のダイヤを修正して一部時間帯の運転間隔を均等化します。日中は福島~仙台間が白石で分断されて乗り換えが必要となります。併せて快速仙台シティラビットは普通列車に格下げとなります。「輸送障害発生時の影響範囲を小さくするため」とありますが、実際には福島~白石間を減車する事が主目的かと思われます。


7.盛岡支社

公式プレスはこちら「https://www.jreast.co.jp/press/2020/morioka/20201218_mr01.pdf

・八戸線で輸送体系見直し
八戸線では区間短縮の影響で久慈発着が1往復減便となります。三陸鉄道と併せての観光が不便になります。鮫~八戸間は増発する代わりに車両減車が行われます。

・大湊線で直通運転中止及び減車
八戸及び青森を発着する大湊線直通列車のうち2往復が野辺地発着に短縮されます。更に短縮後のうち1往復は減車も行われます。


8.秋田支社

公式プレスはこちら「https://www.jreast.co.jp/press/2020/akita/20201218_a01.pdf

・男鹿線にEV-E801系を投入
男鹿線で運用されているEV-E801系を5編成追加投入して全列車が新型車両となります。車両設置のカメラを使用して全列車でワンマン運転を実施します。なお下り1本が減便されています。

・GV-E400系を追加投入
奥羽本線及び津軽線にGV-E400系を投入して旧型車両を置き換えます。なお津軽線の蟹田~三厩間は全列車新型車両となりますが、1両編成に減車されます。また五能線は観光列車を除いた全列車が新型車両に統一されます。


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