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太平洋フェリー きたかみ 仙台→苫小牧(2019/05/20乗船)

関東から北海道へ向かうのに一般的なのは飛行機ですが、今回は高速バスと長距離フェリーを乗り継いでみました。仙台までは高速バスで、仙台からは太平洋フェリーきたかみで苫小牧を目指します。仙石線の多賀城駅からタクシーで約10分(1,030円)でフェリーターミナルに到着です。早速今晩お世話になるフェリーきたかみが停泊していました。


2019年1月就航という事で、就航間もない新造船になります。従来船に比べて大部屋を廃して個室を増やしている点が特徴です。リピーターの多い仙台~苫小牧間で、豪華さよりも使い勝手を優先した設計との事です。


今回は簡易個室のエコノミーシングルを予約しました。簡易的とはいえ個室にもかかわらず障害者割引が適用になる点は非常に嬉しいですね。扉を開けると内部は通路を挟んで左右に個室が並んでいます。なんとなく独居房を彷彿させる気が…。内装はとてもシンプルで白を基調とした明るい雰囲気です。


個室にはしっかりした造りの扉が設けられていて、内外から鍵を掛けることが出来ます。もちろん貴重品は持ち歩くことが鉄則ですが、鍵を掛けられるという点は安心出来ますね。


室内はベッドにテーブル、そして画像には写っていませんが通路側の壁にテレビといった必要最低限なものは揃っています。水回りが無い以外はビジネスホテルのような雰囲気です。もちろんコンセントもあるので充電には困りません。室内のテレビでは地上デジタル放送の他にブリッジの中継映像や船の現在地なども確認できます。地デジ放送は出港1時間半ほどで映らなくなりましたので、船旅序盤の暇つぶし程度に考えておくのが良いかと。なお個室の壁は非常に薄くて隣の部屋の音が丸聞こえですので音漏れにはご用心を。また個室での個別の空調設定は出来ません。一応個室なのですが飲食はご遠慮をとの事でした。


出港30分ほどで揺れ始めました。実は乗船手続き時に揺れに関する同意書にサインを求められました。揺れが酷くなる前にお風呂を済ませます。公式サイトには一切言及がありませんが、大浴場以外にシャワールームも設けられています。大浴場が苦手なので助かりました。セルフサービスでバスマットも準備されていて非常に便利です。22時で船内放送が休止になるので自分も早めに休みます。


翌朝5時に起きて船内を軽く散策します。こちらはパブリックスペースで、出港からしばらくはかなり混雑していました。奥にはプロムナードが続いています。右奥の壁の向こうにはレストランがあります。バイキング形式で値段が高額なので、金銭的に余裕のある方は試してみてはいかがでしょうか。


こちらはエントランスホールです。周囲にインフォメーション・売店・大浴場などが揃っています。


テレビコーナーでは日替わりでテレビ上映が行われています。なおこのテレビ上映の内容は個室のテレビでも見られます。こちらも常に人が居座っている状態で大人気でした。


こちらはインフォメーションカウンターで、奥には売店もありますが撮影時は早朝でどちらも閉鎖中でした。売店では太平洋フェリーオリジナルグッズも扱っていますが、食品の類はおやつメインで主食になるようなのは菓子パンくらいです。レストランを使わないのあれば食事は前もって確保しておく事を強くお勧めします。(仙台港フェリーターミナルの売店にも食品の扱いはありません)

出港時の船長による挨拶では3mの波との事でしたが、事前に飲んだ酔い止めのおかげか全く酔う事無く快適に過ごせました。実は低気圧接近の影響で翌日出港便は欠航となっていたので、自分が乗った船は定刻で運航されて非常に運が良かったです。飛行機で目的地まで直行も良いですが、たまにはゆっくりした船旅というのも良いかもしれません。

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